1643（寛永20）年創業の老舗酒蔵。会津藩祖保科正之が出羽山形から移封された際に、初代山口儀平が一緒に会津に入って以降、藩の領内酒造元総取締役を長年務め酒蔵の基礎を築いた。

昭和初期には全国清酒品評会で１位に輝く。1944年（昭和19）年に「山口儀平商店」から会社組織に変更して「山口合名会社」となる。2005（平成17）年に関連会社の経営破綻で一時休業したが、07年に再開した。

一昨年に仙台で開催された「酒米　雄町の会」の会場でお会いして、その年の10月に直接まるとみにご来店いただきました。翌年、今度は直接蔵にお邪魔させていただきました。とても雪の降る日で、その一角のところどころに「会州一」の看板。「どっからどこまでが会州一さんなの！？」と思ったほど。

山口社長はご来店いただいた時になんどもおっしゃいました。「私は会州一のお酒は人に売りたいんだ」と。
私はとても嬉しかったです。そして山口社長が人との繋がり、受けた恩をとても大切にしている事を知るのです。